あれは高3の出来事

電話がかかってきた。知らない番号。
「もしもし?」
『Hello?』
「…………」


……イングリッシュ?
ネイティブアメリカン!?


「…………(動揺)」
『Hello?Hello?』


落ちつこう俺。まず俺にそんな“いんたー☆なしょなる”な知り合いはいない。
そうか、ならばとりあえず
『Helブチッ ツー ツー』
切るか。っていうかもう切った。


そしてすぐ電話が。おそるおそる見ると同一の番号。
「ヒィィィィ!?」
こわいので出ない。っていうか出たところで会話できない。
いくら高校で毎日勉強してるからって高校英語で英会話はできません。
着メロ鳴り終わる。安心してるのもつかの間10分おきにかかってくる。もう泣きたい。
しかししばらくしてるととうとう相手もあきらめたのかかかってこなくなった。
ふぅ……とケータイを手にしてみると留守録が。
「…………」
……やっぱ気になるじゃん?ポチッとな。


『1件の新しいメッセージがあります。eijirajgiojiao
ijsighiawih:gjjrgioajrjgmkdsniajsfiahgurajokwqコウベopwagpifjafjila
ufaiewpw,mvmihznuywhiahgiouta再生が終わりました』


まぁ何言ってんのかサッパリわからんが「コウベ」はかろうじて聞きとれた。
こんなだと確実にイタズラ電話ではないよなぁ。うーむ。
間違い電話であってほしいが神戸は俺と関係あるしなぁ。まぁほっとくけど。
ちなみに再生時間5〜7分くらいはあります。拷問です。


それからもたまにそこから電話がかかってきた。
3ヶ月くらいおいてかかってきた時もあった。
しかし無視し続けた結果とうとうかかってこなくなった。






アレも懐かしき謎だらけの思い出です。
でも今でもたまーに思うけどあれでよかったんだろうか。まぁいいか。